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【合格体験記】建設業経理士2級を取得しました

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会社から取得ノルマとして課されていた建設業経理士検定2級になんとか合格することができました。

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以前からブログで書いてましたが、ようやく解放されました。

mokumokupower.hatenablog.com

とても嬉しい。なぜならもう勉強したくなかったから。最後までなかなかモチベーションが上がんなくて苦労しました。

ためになる内容ではあるんだけどね。仕事のお金の流れは経理でなくても知っておいたほうがいいし。

でも勤務時間外で仕事の延長のようなことをするのって良い気はしないです.....。

社内資格と違って一応他所でも通用するものではありますが。自己啓発ってなんだろうね。

でも無事に受かって大変喜ばしいので資格の概要や手続き、受験勉強について総まとめの記事を書きます。

[目次]

建設業経理士検定って何?

建設業経理士検定試験は一般財団法人建設業振興基金が実施する検定試験で、主に経理部門で仕事をされる方を対象に、建設業経理に関する知識、処理能力の向上を図ることを目的としています。
中でも1級、2級合格者は、公共工事の入札が可能な会社かを判断する経営事項審査をする際の評価対象の1つになっているため、建設業界では必要な人材として高く評価されています。 そのため、建設業界で仕事をしようという方には合格すれば大きなアピールポイントになるだけではなく、業界での仕事の流れも把握できるという大きなメリットがあります。

(資格の学校TACホームページから引用)

http://www.tac-school.co.jp/kouza_kensetu/kensetu_sk_idx.html

公式サイトからは分かりやすい説明文が見つからなかったので資格試験予備校の案内文を引用しました。

1級から4級までの4区分があり、1級と2級は「建設業経理士」3級と4級は「建設業経理事務士」が称号になります。合格率は回によってばらつきがありますが、2級の場合30%から40%程です。

工業簿記とは違うの?

モノを作って売る、というのは製造業の工業簿記や原価計算と同じです。土台になる知識は共通です。

しかし建設業界の場合、商品が建物であるため、作るのに長期間かかり、値段が非常に高額で、基本的に同じモノを複数作らないといった特徴があるため、工業簿記とは異なる点がいくつかあります。

資材や機材を仕入れ業者から買い、下請け業者に作業を依頼し、建物を作り、施主に引き渡す。建設期間が長い場合は完成していなくても売り上げを出来高で計上する場合がある。

このような建設業界で行われている取引を記録する建設業経理についての知識を問う試験です。

試験に出てくる具体的な違いとしては勘定科目の名前が異なる点(例:売掛金➡完成工事未収入金、買掛金➡工事未払金、前受金➡未成工事受入金、売上➡完成工事高)と2つの売上計上基準(完成基準と進行基準)です。

この2点以外は日商の簿記と概ね同じ内容です。

受験理由

会社で取得が義務付けられているからです。

建設業の会社では事務系社員に取得を奨励しているところが多いです。

その理由は上記の引用にもある経営事項審査 です。

経営事項審査とは、日本の建設業において、公共工事の入札に参加する建設業者の企業規模・経営状況などの客観事項を数値化した、建設業法に規定する審査。(ウィキペディアから引用)

経営事項審査 - Wikipedia

数値化して審査することで、技術力や財政の健全性、社会性などが客観的に分かるようにすることを目的とした制度です。

建設業経理士の2級以上の取得者の数はこの経営審査の評価対象であるため、会社の評価を高めるため、公共工事の仕事をもらうために会社は有資格者を増やしたいんですね。

そもそも知名度の低めなマイナー資格なので、会社から必要に迫られて取得するケースが多いと思います。

私も前職の業界にいた頃はこんな資格があるなんて全く知りませんでした。学生時代に簿記の勉強かじってたんですが、それでも聞いたことなかったです。

申し込み手続き

ネットから申し込む場合は

  1. 公式ホームページから仮登録
  2. 仮登録で作った整理番号とパスワードで申込サイトにログインして受験する級と場所の確定と受験料の払い込み
  3. 申込サイトからプリントアウトした専用台紙に顔写真を貼って郵送で送付

という流れになります。めんどくさいですね。

ネット申込でもネットで完結しないというのがポイントです。

アナログな業界を象徴しているかのようです。

申込書郵送の場合だと簡易書留で送付し、郵便局で受験料の払い込みをしなくてはならないので更にめんどくさいと思います。

申込の締め切りも試験日の約3ヵ月前とだいぶ早めなので、時間に余裕を持って手続きしておきましょう。

受験勉強

テキストを読んで、問題集を解いて、過去問を繰り返す。

王道ですが、これが一番。

上記で資格予備校の紹介文を引用しましたが、2級は独学で十分だと思います。

簿記系の試験全てに言えることですが、どれだけ電卓を叩いたかどうかです。

テキスト読むだけじゃ点数は絶対取れません。

私は勉強時間を学習記録アプリを使って、集計していたのですが、トータルの学習時間は約40時間でした。

簿記の学習歴は、日商簿記3級は取得済で、2級は何度も落ちてますが学習済です。

簿記を全くやったことのない人の場合はもっと学習時間は必要になるかと思います。

実際に使った教材です↓

試験

試験会場の学校で受験。受験者の平均年齢は高めでした。

学生っぽい感じの人はあまりいなかったなあ。

受験者の社会人率は高いと思います。

最後の精算表作成の問題でやらかしましたが、自己採点したら70点は超えているようでした。

1級への挑戦

しない。

これよりも日商簿記の2級がほしい。どの業界でも使えるし。

 

とにかく受かってよかったです。おめでとう自分。

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