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建築概論~建築の歴史とスタイル【建築学入門】

もう卒業しましたが、建築学校で学んだことをブログにまとめていこうと思います。

今回は建築の歴史やスタイルについてです。

何があれば建築になる?

まず建築の起源についてだが、定義が難しいのもあり、良く分かっていない。

まず、どこからが建築になるのかが難しい。

古代の人が動物の皮と木の棒で作ったテントみたいはモノは建築になるのか?
テントのことを一般的には建築とは言わない。

巨大な石で出来たサークルなどの儀式に使われたと思われる遺跡は建築になるのか?
屋根も壁もなくても建築足りうるのか?

家の役割を果たせば建築と言えるのだろうか?
でも家の役割も変わってきているので役割で定義をするのも難しい。

農耕民族だった頃は家は半分仕事場だったが、現代では家は憩いの場だった。
(家の役割の変化についてはこのように教わりましたが今では変わってきてますよね。家で在宅勤務をしている場合は、家は仕事場になります。昔に戻ってきている?)

西洋との違い

日本では明治時代に建築の歴史が大きく変わった。他の学問・技術分野と同様、海外の知識が取り入れられるようになった。

雑な特徴付けになるが、大まかにいって西洋では、建築物は石を積み上げて町を守るものという考え方がある。他国とも陸続きであるため、文化の流入の歴史が建築物から見て取れる。基本的に建築物はずっと残るものという考えで作られており、実際に昔の建物が多く残っている。

それに対して日本では前提として「建物はいずれ壊れるものだ」という考えで作られ、使用されてきた。現在もそうである。

現実に日本では建物は頻繁に壊れる。昔から地震や火災が多く、石積みの建築などは危なくてできない。あれは地震が滅多に発生しない土地柄だからできるのである。明治時代の西洋建築ではレンガ造りの建物が多くあるが、今やったら建築基準法違反になる場合が多い。日本では石積みは根本的に向いてないのだ。
(個人的には明治時代の西洋建築のデザインはとても好きです。学校とか駅舎とか雰囲気がいいですよね)

工部大学校

日本での建築学は工部大学校(東大工学部の前身)から始まった。
建築学には計画を中心にデザインや歴史といった芸術的な側面と、構造や材料といった工学的な側面の両面がある。明治新政府の雇ったお雇い外国人教師から西洋の知識を学んでいったのである。

ja.wikipedia.org

この工部大学校の卒業生たちが明治の日本の西洋建築をけん引していく。お雇い外国人のジョサイア・コンドルに師事した、一期生の辰野金吾は日本人最初期の建築家と言われ、東京駅などを設計した。この人が卒業生の中で一番有名。

 

〈建築概論〉

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〈建築環境〉

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〈建築材料〉

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