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建築と書評と職業訓練のブログ。二級建築士の勉強してます。

前職の名刺がいまだに捨てられない話。【仕事での挫折は仕事でしか取り返せないのかも】

 

なぜ捨てられないのか。未練があるのか。

タイトルにある通りなんですが、前の会社で使っていた名刺がいまだに捨てられずにいます。もう一年以上経っているんですけどね。

前の会社は大企業でした。新卒で入社しました。

大学のゼミの先生は、内定先を報告した後は私への態度が変わりました。ゼミ生の中では一番有名どころだったので。世間体だけは良かったです。立場や肩書きで周りはこうも変わるのかと、少しショックを受けたことを覚えています。若かったんですね。今以上に世間を分かっていませんでした。

辞めたことに後悔はしていないし、今の会社に不満があるわけでもありません。

でも名刺が捨てられない。本当は未練があるんでしょうか。実は引きずってるんでしょうか。なんて女々しいんだろう。

辞めた仕事の教本、名刺、合格証

お盆休みでヒマなので大掃除でもしようと思ってたんですね。他にやることもないし。

そしたら前職関係の物が詰まった段ボール箱が出てきました。

前の職場を辞めた後、研修で使った書類等、大半の物は処分したんですが、一部の教本と名刺、社内の資格試験の合格証はいまだに捨てることができません。

持っていても、もう二度と使うことはないって分かってるんですけどね。

使いたいとも思いません。使うってことはもといた業界に戻るってことなので。戻りたくはないですね。行き詰りが見える業界なので。大規模な法改正でもない限り、おそらく好転することはないと思います。

雇う側としても短期離職者は取りたくないでしょう。経験者と呼べるほどのスキルもないし。そんな人材はリスクしかありません。どのみち戻れません。

じゃあなんで捨てられないのか。

見ても、触っても、心が全くときめきません。むしろ嫌なことを思い出します。さっさと断捨離すべきなのに。

挫折感と敗北感が原因かな

多分、なんとなく敗北感を抱いているのが原因なんだと思います。前の職場では一人前になる前に辞めました。

いや、一人前どころか半人前にすらなれていたかどうかあやしい。

挫折した、仕事に負けた、という気持ちが心のどこかにあるんでしょう。半端者で終わった自分を受け入れられないんでしょう。だから未練がましく、名刺などを残しておきたがるのでしょう。

私が名刺を捨てることができるのは、今の仕事で一人前になれた時だと思います。そのときはすっきりした気分で名刺も教本も全部処分できるような気がする。

仕事での挫折は仕事でしか取り戻せないんだと感じました。もし、私がこれから難しい資格に合格したとしても、私生活がとても充実したとしても、この挫折感や後ろめたさは多分なくならない気がします。嬉しい出来事があっても、それと相殺できるものではないと思います。

早く処分できる日が来るように、仕事に精進していきたいと思います。