大学のキャリアセンターって実際どうなのか【内定者サポーター体験記】
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キャリアセンターのサポーターをやってました
2018年卒の就職活動は3月から解禁されるようです。
本格的な選考や内定は6月からだとか。
私の時よりもずいぶん後ろ倒しになっています。
大学4年生の時、就職が終わった後にキャリアセンターの内定者サポーターをやっていました。
サポーターというのは就活生にアドバイスをしたり、キャリアセンターのイベントの運営をしたりする、就職活動の終わった内定を持つ4年生のことで、まあセンターのお手伝いさんのことです。
「チューター」「サポーター」「内定者スタッフ」等、名称はいろいろでしょうが、こういった制度のある大学はけっこう多いのではないかと思います。
就活が終わって暇だったのと、他学部の友達を作りたかったこともあって応募しました。※断じて出会い目的ではないです。
無給のボランティアでしたが、採用にあたり選考資料(エントリーシートみたいな書類でした)を提出して、面接を受け、サポーターとしての研修も受講しました。
研修では「サポーター規則を遵守すること」「就活生との連絡先の交換は原則禁止」「営業活動、政治活動、宗教活動をしない」「立場を悪用しない」「アドバイスはなるべく客観的に」「パワハラ・セクハラ禁止」「以上のことを破ったらクビ」みたいなことを指導されました。
トラブルは起こさないでね?という研修です。
大学側が認定するものなのでけっこうガチでした。
恐らく、いかがわしいこと目的の人は面接で弾こうとしていると思います。完全に防げてるかどうかは分かりませんが........。
この辺は細かく書くとアレなので省略します。
ただ、サポーターも大企業・公務員の内定者がほとんどで問題を起こせば失うものがある人達ですから、私たちの代ではトラブルを起こす人はいませんでした。
卒業して数年経ち、私以外にも既に転職者が複数出てしまいました........。
サポーター活動を通じて、大学のキャリアセンターの内情というか、実際のところを少し垣間見ることができたので、今日はそのことについて書いていこうと思います。
時期によって変化するセンターの雰囲気
就活が始まった直後はセンター内はワイワイと賑わっています。
エントリーシートの書き方講座だとかに参加したり、パソコンで会社説明会の参加証をプリントアウトしたり。
人気企業の学内説明会がある日は人口密度がぐっと上がります。
本格的な選考が始まると訪れる人は減るのですが、込み入った相談のある人のキャリアカウンセリングの希望が増えます。
就職活動の後半になってくるとだんだんスーツを着た下級生もキャリアセンターに姿を見せるようになってきます。
キャリアセンターの講座も下級生向けのものが開かれ始め、雰囲気もちょっとずつ変わってきます。
そうなると焦りますよね。
なかなか内定が出ずに切羽詰まった感じで相談に来る人もいます。
個人としての本音はなかなか言えない
キャリアセンターにはいろんな人がいます。
大学職員、外部のキャリアカウンセラー、派遣のスタッフさん、サポーターなど。
いろんな立場の人がいますが、共通して言えるのは「個人としての本音を言うのは難しい」ということです。
あくまでも仕事ですから。
キャリアセンターの存在目的は「卒業生の就職率を上げること」「受験生や保護者にウケのいい、有名大企業に卒業生を就職させること」の2点です。
この目的達成のため、中の人達は働いています。
卒業生の就職後離職率の低下や幸せの実現は、考慮はしているでしょうが存在目的ではないです。
なので、あんまり踏み込んだことは言えないのが正直なところだと思います。
私も言いたくても言えないことがたくさんありました。
言うべきだったかもしれないこと
なんかもうツッコミどころが満載で、話を聞く以外に何をしたらいいか分からなくなる人もいます。
「飲食店でバイトしたことないんだよね?仕事内容は知ってるかな?本当に飲食業界行くの?」
「証券会社の営業は本当に厳しいものだよ。離職率の高さには理由がある。覚悟あるの?」
「とりあえず事務とか一般職って舐めてるの?今の時代、専業主婦になれるとは限らないよ?」
「もう就職留年決めたの?ちょっと早すぎないかな?大企業じゃないとダメな理由は?留年しても結果がついてくるとは限らないよ。受験とは違うから」
「今から公務員目指すの?いままで勉強してないのに?」
上記のことは言いたくても言えなかったことです。
相談に乗る際は「受容の姿勢」が大事と研修で習っていたので、まずは相手の言うことをうんうんと聞いていき、その後ちょろっとオブラートに包んで「あくまで個人的な意見だけど、他の見方もできるんじゃないかなあ?」という感じで伝えてました。
キャリアセンターを使ったほうがいいのはどんな学生?
この人このままだとまずいな、もしくは自分には対応できないと判断した人は本職のキャリアカウンセラーの人に回していました。
「面接を受けるのが怖い。人が怖い。どうしたらいいですか?」と相談されたときは、ベテランのキャリアカウンセラーの人につなぎました。
「やれば慣れるよ」で済むかもしれませんが、そんな雑な回答は求められていないと感じたので。
自分なりに誠意をもって対応していました。
サポーターとして3ヵ月ほど活動して分かったのですが、自力で就職活動を進められる人はキャリアセンターは不要ですね。
サポーターの中にはキャリアセンターを一切使ってなかった人もいました。私はパソコンが使いたくて通ってました。PCルームはいつも混んでいたので。
キャリアセンターを使うべきなのは
- 何から手をつけていいか分からない、そもそも就職活動って何をやればいいの、なんでやらなきゃいけないのという人
- 面接が怖い、人が怖い、働くことが怖い、人前で話すことがとても苦手・苦痛であるなど不安を抱えている人
- 実は発達障害や学習障害などの障害を抱えていて、障害者枠での就職を希望しているが求人情報や就職のルート、使える支援制度が知りたい人
- 面接で落とされ続け、人格を否定されたようで苦しい、辛いという人
これらに当てはまる人は是非、キャリアセンターに足を運んでいただきたいです。
今は、大学でもメンタルヘルスの問題に力を入れているところが多いです。
就活が本格化すると個人で動くことが増え、後半になってくるとだんだん内定取得者が多数派になっていき、孤立を深めてしまう危険性があります。
入りずらいなあ......と感じるかもしれませんが、基本的には学生の味方になってくれる人達です。
就活が本格化する前に一度訪れてみるといいかもしれません。
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