【レバレッジ・シンキング】意識が低すぎてなくなりそうなので高まりそうな本を読んでみた【書評とまとめ】
今は意識低いお布団大好き社畜ですが、大学生の頃にはなんちゃって意識高い系だった時期があります。
[目次]
- ビジネス書が大好きな大学生でした
- ビジネス書の主張ってどれもだいたい同じ
- レバレッジ・シンキング
- パーソナル・キャピタル(自分資産)を形成することを意識する
- 労力のレバレッジ
- 時間のレバレッジ
- 知識のレバレッジ
- 人脈のレバレッジ
- 総括
ビジネス書が大好きな大学生でした
中身のない抽象的で熱血な雰囲気だけのビジネス書を読みふけり、仕事や社会を知ったような気になっていました。
30冊以上は読んだと思います。
中二病ならぬ大ニ病、もしくは就活生病と言われるものですね。
就職が厳しい年にあたってしまった世代ほど多いような気がします。不安でたまらないから何かにすがりたいような気持ちになるんですよね。
時間経過で(社会に出て現実を見れば)自然と治まってくるものなので、身近な人が意識高い高いオバケになってしまった方もご安心ください。
今だけです。
同期会でその時のことをほじくり返すのはやめてあげてください。やめるんだ。
過去のことを蒸し返すのはダメだ。
誰よりも自分が一番恥じています。
ビジネス書の主張ってどれもだいたい同じ
学生時代に乱読して分かったんですが、たいていのビジネス書でどれも書いてあることの中身、著者の主張って同じなんですよね。
要約するとどの本も「行動しろ。手を動かせ。頭を使え。スキルとお金は後からついてくるから、まず動け」になります。
似たり寄ったりな内容の本をタイトルだけ変えて、再編集して出版しまくってるような人もいますね。
信者になっちゃってる人はその人の本をバイブルのようにありがたがって次から次へと買っていく。
本だけ読んだってなんの意味もないんですよね。
普段の生活や行動に反映させることができなければ仕事はできないままで、頭でっかちに意識だけが高まっていく。
一緒に働く周囲の人からしたら質悪いですよね「仕事できないのに意識だけはバリ高い奴」
一時的に浴びるほど読みふけって、もう飽きちゃったし、ビジネス書からは距離を置いてました。
過剰摂取したせいで、ビジネス書アレルギーになったのかもしれません。
社会に出てからはほとんどビジネス書を読んでなかったんですが、新年度に入って気持ちを新しくしたいのと、仕事とブログ・勉強へのやる気を出すために久しぶりにビジネス書のジャンルになる本を読みました。
レバレッジ・シンキング
本田直之著「無限大の成果を生み出す4つの自己投資術 レバレッジ・シンキング」。
この本田さんは「レバレッジ・〇〇〇〇」というタイトルの本をいくつか出版しています。
一番有名なのはレバレッジ・リーディングですね。
本は多読・乱読・どんどん線を引いて汚して読もう。必要ない箇所は飛ばし読みもしよう。という内容の本で、「読書にレバレッジ(てこの原理)」をかける方法について述べられています。読書術の本です。
「レバレッジ・シンキング」のほうは、 「思考にレバレッジ(てこの原理)」をかける方法について述べられています。こっちは思考法がメインです。
以下、本の概要と自分の考えをまとめていきます。
パーソナル・キャピタル(自分資産)を形成することを意識する
自分資産は労力・時間・知識・人脈の4つに分類されます。
この4つを効率的に使う・作ることを意識することで、仕事の成果が上がりやすくなります。
労力や時間をひたすらつぎ込むことで仕事の成果を上げることはある程度まではできます。
でも、ただ自分の時間・労力を使うだけでは仕事の成果を上げるために、生活を犠牲にし、いつまでも仕事に追われ続けることになってしまいます。
効率良く仕事の成果を上げていくためには、自分資産を形成していくことが大切です。
自分資産は将来性を見極めて形成していかなくてはなりません。
例として挙げられているのは「サービス残業の実績」を社内でつくって、上司や人事権を持つ人の評価を得る、「愛社精神」をもって会社一筋に仕事にまい進する、などです。
古き良き時代であれば、これらの資産は将来への強力な武器になっただろうとは思います。
「残業時間の実績」も「愛社精神」も、どちらも転職や会社の倒産などがあれば無駄になる資産です。
むしろ、心身を壊す危険性やその会社内でしか使えないスキルや知識が積みあがっていく可能性のことを考えるとマイナスの資産にもなりえます。
労力のレバレッジ
やるかやらないかでグズグズしない、時間を無駄にしないためには
- 仕組化
- 無意識化・習慣化
- 複数のことを同時に進める(通勤中の読書など)
- 数値管理
などのルールを生活の中に入れていくと効果があります。
「これやったほうがいいんだよなあ、でもめんどくさいなあ、どうしよっかなあ」と悩んでいる時間は無駄です。
やらなくてはいけないことはやらなくてはならないのだし、絶対やるべきこと以外のことは悩んでいると結局いつまでもやらなくなってしまう。
それならサッサと取り組んでしまったほうがいい。
なかなかブログや勉強・読書に取り掛かれず、だらだらしてしまう自分には読んでいて耳が痛い箇所でした。
時間のレバレッジ
時間については「まずゴール(目標)を決める」「取り組みたい活動は先に自分の時間割をブロックして入れておく」といった、考え方で効率化できます。
最終目的を定めないまま、見切り発車で物事を進めちゃう人っていますよね?
私のことなんですけど。
純粋な趣味の世界ならともかく、何か目的があって取り組むことは「結局何をしたいのか、何を達成する必要があるのか」を念頭に進めていかないと、修正のために余計な作業や経費が発生します。
この資料は何のために作るのか、この勉強はどういったことができるのようになるためにするのか、事前にゴールを考えずになんとなくで取り掛からない。
また、読書やブログなど仕事以外でやりたいことについては先に時間をキープしておくと継続が容易になります。
時間が余ったらやろう!という姿勢だと続きません。
知識のレバレッジ
知識のレバレッジの例として挙げられていたものの一つに「職人さんの修行」があります。
職人さんは厳格な上下関係のなかで、師匠や兄弟子のもとで下積み仕事というか雑用から始めて、技能を見て盗みながら、何年も何十年もかけて一人前になりますよね。
私の想像ですが、そういった理不尽でやたらと時間のかかる、時代錯誤な世界でも志願者がいたのは、ほかに職人になるためのルートがなかったからだと思います。
知識や技術を得るためにはそうするしかなかったからです。
でも、今では明文化・体系化された知識が安く・早く手に入るようになりました。
お金を一円も使わなくても、ググることさえできればかなりの知識が得られます。
一部の業務独占資格が必要とされる商売以外はプロとアマチュアを分ける境目もあいまいになってきました。
職人さんの世界に限らず、今は誰でも早く、安く知識を得ることができます。
自分の選ぼうとしている方法が効率的か?もっと手っ取り早い方法はないのか?という視点で学習を進めるとレバレッジをかけることができると書かれています。
人脈のレバレッジ
自分一人ではできないことでも、他の人の協力を得ることで進められることはたくさんあります。
人脈といっても異業種交流会にいって名刺交換をして、知り合いを増やしましょう、ということではないとのこと。これはけっこういろんな本に書いてますよね。
異業種交流会は無駄説。
私も、ブログやツイッターを始めてから「会ったことはないけど何をしているかは詳しく分かる人」がたくさんできました。
でも、名刺を持っているだけ、ライン交換しただけ、ツイッターで相互フォローしただけでは知り合いとは言いませんし、人脈だなんてとても言えません。
それは「連絡先を知っている他人」だと思います。
著者の言う本当の意味での活きる人脈を作るためには「相手に提供できる価値」が自分にあることが大前提だとのこと。
自分が何者でもない状態で人と会っても意味ないぜ?ってことだと思います。
総括
社会人になってから読書数も運動時間も減る一方の生活なんですが、自分の生活を振り返ってみるとお布団の中に入ってだらだらとスマホをいじっていたり、YouTubeの動画を延々と見続けていたりと浪費している時間も結構あるんですよね。
それはそれで幸せな時間なんですけど、やりたいこととの兼ね合いは大事。
ブログも勉強も読書も運動もやりたい。
ただの社畜で終わりたくはないんだもの。
大学時代の黒歴史の思い出とともに書きましたが、たまにはビジネス書もいいですね。
たまにはね。