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建築と書評と職業訓練のブログ。二級建築士の勉強してます。

会社を辞めることを考えたらすべきこと・しちゃいけないこと【新卒早期退職】

 

もうすぐ、お正月ですね。年末年始は地元・実家に帰って、ゆっくり過ごす人が多いのではないでしょうか。

そして、地元でゆっくり過ごすことは一年の出来事や今後の人生や将来について考えるきっかけにもなると思います。

私は転職していたことを親にカミングアウトしてきます。(退職と転職をしたのは数年前です)

たぶん、呆れられるかキレられるかのどっちかです。シバかれそうになったら逃げてきます。

mokumokupower.hatenablog.com

事後報告すらまともにしない、ゴミクズ親不孝スタイル。

 前職で働いていた時は帰省した際「あー。どうすっかなあ。これから。帰りたくないなあー」と呻いていました。

そこで今回は、新卒入社した会社を早期に(1~3年目くらい)で退職することを考えている人向けに自分の反省も踏まえて「退職願を出す前にまずすべきこと」を挙げていこうと思います。

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・情報収集。転職サイトに登録。

まずは転職サイトに登録しましょう。複数です。

大手・業界特化・第二新卒向け・地域特化型などタイプがいろいろあるので欲しい求人情報の取りこぼしがないようにまんべんなく登録しておくといいです。

大学時代の就活と同じようにスパムのようにメールがたくさん来るので、専用のメールアドレスを作っておくといいです。

自分の経験から言うと、第二新卒向けのサイトがおススメです。

大手のサイトは登録して利用もしましたが、無駄でした。登録してある自分の学歴や年齢などのプロフィールから面接の案内はガンガン来るんですが、実際に行ってみると明らかに採用する気がないだろという面接に終わったことが結構ありました。

交通費が10万円以上かかりましたよ。全部ムダ金です。

転職の求人情報を見る時は「会社が求めているのはしっかりと経験を積んだ中堅か、それとも新卒と大差ないような若手か」というのをまず確認する必要があります。

ここがズレてると絶対受からないです。そしてズレてても大手の転職サイト経由だと面接には普通に呼ばれてしまいます。時間の無駄です。

結局、私の場合は転職先はサイトを経由しないで見つけたところになりました。

ただ情報収集や転職市場の状況を見るためには転職サイトを使わない訳には行きません。強力なコネがある人は別ですが。職務経歴書の書き方など、新卒就職の時は使わなかった知識が必要です。

あと、新卒向けのサイトとの最大の違いはブラック企業の割合でしょうか。人の流れを考えると当然のことですが、優良企業の場合は新卒採用で人が十分に補充できますし、そもそも辞める人が少ないのでなかなか席が空きません。

人が居つかない会社ほど転職サイトの常連になります。

一度同じ運営会社の新卒就活サイトと転職サイトを見比べてみてください。地雷の割合が全然違います。

ブラック企業から脱出するために転職したら転職先はもっとヤバかった、というのはよくあるケースのようです。世の中って怖いですね。

人生がかかってますので、手抜きなどせず、しっかり調べ上げましょう。

・転職活動。

当たり前じゃん?と思うかもしれませんが、大事なのは「退職前に決めること」です。

私は退職してから転職活動を始めました。

その結果どうなったかというと、半年くらいニートを経てなんとか仕事を得て、結局正社員というレールに復活するまで2年以上かかりました。とてもバカだったと思います。

経済的な不安定は精神的な不安定につながります。

その頃はライブドアブログで日記を書いていたのですが、今読み返すといろんな意味で酷いですね。精神的に幼いし、被害者意識が強いし、後ろ向きだし、、、、。あの状態が続いていたら、と考えるとゾッとします。

「所属がない」「収入がない・安定しない」ことを気にしないタイプの人であればいいのかもしれませんが、そうでないなら追い込まれます。

転職市場においても「在職中」と「現在無職」では価値がだいぶ違います。

勤務先がブラックor激務で在職中の転職活動なんてできっこない!!という人以外は在職中に次の行き先を決めましょう。できっこない!!という人もできるところまでは何とかしましょう。

・社員寮から出る。

入っている人限定。退職の意思を伝えたら、いきなり「すぐに出てけ!」となるパターンもあるようなので、お引越しの準備をしておきましょう。

寮に入る人は地元から離れている人が多いので実家に帰ることになるんでしょうか。

その地に残って一人暮らしをしたい場合は、在職中に入居審査をパスして引っ越しを完了しておく必要があります。

こう考えると社員寮や社宅って安いけどリスクがありますね........

・貯金

転職活動にはお金がかかります。退職して無職になると収入が途絶えます。

無職であっても、健康保険料や年金保険料、住民税を支払う必要があります。(健康保険については一旦親の扶養に入る、年金については免除申請をする、という方法もあります)さらに引っ越しもするとなると、50万~100万円単位のお金が必要です。

ちょっとでも会社を辞めることを考えているのなら、まずは貯金をしましょう。お金がないと辞めたくても辞められないことになり、精神的に辛いです。

ボーナスから退職日を決める。

ちょっとセコいかもしれませんが、20代の若者にとって数十万円は大金です。頑張れそうなのであれば、次のボーナス支給日まで耐えましょう。

受け取る権利があるのだから気にしない。

・入学試験の準備

若い人であれば、「もう一度学生に戻って、再度新卒として就職活動をする」という手段もあります。今なら1年制の大学院もあるようです。

学びたいことがはっきりしている人、専門職に就く希望がある人にはいいのかもしれません。知り合いにこの方法を使った人がいないので、詳しいことは分からないのですが。

このルートを使うのであれば、しっかりと貯金&勉強をしておく必要があります。年齢の問題も考慮しなくてはいけません。

社会保険や税金(確定申告)について調べておく。

会社員なら会社が全部やってくれますが、退職後、再就職まで間がある場合は自分で手続き・管理をしなくてはなりません。

とても雑に説明すると、健康保険については

①住んでいる自治体の国民健康保険に入る

②前職の健康保険を任意継続する

③親・配偶者等の扶養に入る

のうちのどれかを選択する必要があります。

「自分は健康で病院には行かないから、保険証なくてもいいや」というのは絶対ダメです。法律で加入が決まってますし、未加入や保険料未納の状態で病院にかかると10割負担で金額がおそろしいことになります。

「絶対に病気やケガをしない人」は存在しません。インフルエンザになっても、ノロウイルスに感染しても病院に行けないなんて恐怖です。

年金については厚生年金・共済年金から、国民年金に切り替わります。

①保険料を納付する

②免除申請をする

③配偶者の扶養に入る

のうちのどれかを選択します。

年金も「いらないorどうせもらえないから入りません」というのは出来ません。

加入手続きをしないで放置していると、年金事務所の方で職権適用という形で加入処理が行われ、納付書が自宅に届きます。

あと数ヶ月ですが平成28年度の保険料一ヵ月16,260円だそうです。高いよ。

払えない場合は免除申請の手続きをしましょう。未納のままにしておくと病気やケガで障害を負ったときも障害年金が受け取れなくなる可能性がでてきます。

・退職未遂だけはしないほうがいい。

最後に一つ、やってはいけないことを書きます。それは「退職未遂」です。

退職したい旨を上司に伝えると大抵の場合引き止められます。よっぽどのポンコツ、リストラ候補でもない限りは考え直せと説得されます。

しかし、辞めるのを辞めるのはよしておいたほうがいいです。

ろくなことにはなりません。

私の場合、退職を申し出た後で3度上司と話し合いの場が持たれ「希望の部門・部署に異動させる」「仕事の分担を変える」「席の配置を変える」「溜まってる有給休暇をちゃんと取らせる」などいろんな甘言を言われました。

転職経験者はこういった引き止め工作を受けたことがある人が多いのではないでしょうか。

叶わないですよ。

まず、現場の管理職クラスでは人事に関する権限を有していない場合が多いです。評価と本人の希望を管轄部署に伝える、というのがやっとです。異動させるなんて無理なんです。

自分の管理下では辞めてほしくないだけなので(新卒が辞めると管理責任を問われます)「とりあえず、次の異動先までは頑張ろうよ」と言っているだけです。

異動した後でソイツがどうなろうが知ったことではない。

その他の提案についてはなんとかなりそうに見えますが、退職を申し出るまで放置しておくくらいなので改善にはあまり期待できないですね。説得すれば引き止められるような部下のために本気で動いてくれる、とは考えにくいです。

 

ほんとにブラックだったらさっさと辞めていいと思います。

人生はなるようにしかならないし意外となんとかなるもんです。

ニートでも正社員には戻れましたよ。

 

記事がとても長くなってしまいました。社会保険や税金についてはご自身でしっかりとお調べください。